私がツイッターでつぶやいた「キン○ーズでUSBデータから直接製本まで仕上げるやり方」について、イベントでお尋ねのかたがいらしたのでここに記しておきます。自分でも忘れそうだし。
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キン○ーズHPで紹介されているのは以下の動画のとおり
【USBに各ページのpdfファイルを入れて、それをコピー機に刺して、まず1Pずつプリントアウトする。そのプリントをそろえてコピー機に全部乗せてボタンで製本指定すると、ホチキス留めしたコピー本ができあがる】
というやり方です。
しかし、この動画の方法だと最初にプリントアウトした用紙を更にスキャンしてコピーするわけですからどうしても仕上がりが荒くなり、私の場合は細い線と10%のグレーブラシがほぼ消えて汚れのように見えました。
(でもお友達サークルさんのご本はこのやり方で十分きれいに刷れてました。
ある程度の太さの線をきちんとつなげたり、今流行のちょっとがさっとしたラフっぽい絵だとこのやり方でも大丈夫だしむしろ味になると思います。でも私の古臭い絵柄はダメだったのじゃよ…)
そこで試行錯誤した結果、USBを刺した状態から直接コピー本が仕上がるやり方を見つけて、それを使いました。つまり1回プリントアウトしない分、線が飛んで消えるのを防げるわけです。グレーブラシもオフセット印刷により近い濃さで出ます。
ただし、この方法はキン○ーズ全店舗全てのコピー機でできるわけではないようです。
私が使ったのはキン○ーズの「ミノルタbizhub C754e」という機種。
色々相談した店員さんによると、新宿あたりの都心大型店舗だと更に新型の1000番代の機種もあるそうなので、少なくともこの754番機種以上のコピー機なら、私がとった次の方法ができるのではないかと。
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【USBデータを直接コピー製本するやり方】
例として、B5 16ページモノクロ右とじ本を作成するとします(表紙も本文も同じ普通紙の本)
1:まず、各ページの画像データを面付けします。印刷した時の見開きの状態にするわけです。
この時点で画像の解像度を300dpi にしておくことをお勧めします。
キン○ーズのコピー機では600や1200の画像は容量を圧迫するだけで仕上がりに効果がなく、300が適切な解像度だと言われました。
ファイル形式はなんでもかまいません。(コミスタ形式、クリスタ形式、フォトショpsd形式など)
ページの順番と裏表を知るには、以下のサイト様が便利でした。
中綴じ面付け表
例 B5 16Pの本を作りたい場合
大きさがB4で
1-16(表)
15-2(印刷後1-16ページの裏になるページ)
3-14(表)
13-4(印刷後3-14ページの裏になるページ)
5-12(表)
11-6(印刷後5-12ページの裏になるページ)
7-10(表)
9-8 (印刷後7-10ページの裏になるページ)
以上のように面付けされた8個の画像ファイルを作成します。
★この面付けされた段階の画像の外周4辺の内側5ミリから10ミリ程は余白になり印刷できない、と思ってください。
余白に重要な箇所があるなら、これ以前の段階で画像を縮小しておくことをお勧めします★
2:この8個のファイルをそれぞれpdf形式のファイルにします。
コミスタやクリスタで描いた画像の場合、一旦psd形式のファイルにしてからフォトショを使ってpdfファイルに変換するか、もしくはpdfに変換するプラグインで変換してください。(クリスタの場合そのプラグインは有償500円だったはず)
これで、pdfファイルが8個できました。
3:この8個のpdfファイルを統合します
pdfファイルの統合はフォトショでできる場合もありますが、私のフォトショは古すぎてできなかったため、次のツールを使いました。
smallpdf pdf統合(無料です)
統合したあとで画像を見て、2の例のような順番になっていることを確認してください
順番がずれていたら製本後乱丁になるため、やり直してください
4:統合したpdfファイルが入ったUSBを、キン○ーズのコピー機に差し込みます
5:コピー機に備え付けてある説明書の通りにタップして進み、「外部メモリーからコピー」を選んで、該当ファイル名をタップします
(↑私のファイルはグラデを多用したため容量が重めで読み込みに結構時間がかかった。
この重さでもトーンには絶対モアレが出ます。コピー機印刷ではモアレが必ず出てしまうそうです)
カラー を押して「ブラック」(※この時カラーを「カラー」にするとカラーコピー料金をとられるので注意)
用紙 を押して「B4」
片面/両面 を押して「両面」、開き方向を「右開き/とじ」 で「OK」を押して指定する
仕分けあり を押して グループ/ソートを「ソート(1部ごと)」
ステープルを「しない」
パンチを「しない」
紙折り/中とじを「中とじ」 で「OK」を押してそれぞれ指定する
(※この時、ステープル=ホチキスを「しない」にして、「中とじ」を指定するのがコツです)(あと下の画像にチンピラ柄のTシャツが映ってますが気にしないでください)
6:下の指定の状態で試しに1冊刷ってみる
画像ファイルだと読み込みにちょっと時間がかかってビビリますが、じきにコピー機の仕上がりトレーに折りもホチキスも済んでちゃんと製本されたコピー本がヌーと出てきます。
7:順番や各ページの余白を確認して大丈夫なら、希望の冊数を刷る
終わり!
ちなみに料金はモノクロ印刷8枚分で1冊できます。ホチキスや製本の値段はかかりません。キン○ーズは金曜日がサービスデーで安くなったり、アプリを入れるとクーポンもあります。マジありがたい。
★この記事は2019年9月現在のもので、それ以降は事情が変わるかもしれないし、そもそも今の段階でこれよりもっといいやり方があるかもしれません。なにぶんドシロウトなのでその辺ご了承ください★
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